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1円以上、 円高方向へ

再び円安に動くかどうか、市場の関心が集まっていたアメリカの雇用統計が発表され、
市場の予想を大きく下回ったことから、円相場は1ドル=153円台から1円以上、
円高方向に振れました。
先月10日以来、およそ3週間ぶりの水準です。

雇用統計を受けて、市場ではFRBが利下げの開始時期を早めるのではとの観測が広がり、
日米の金利差の縮小を見込んだ円買いドル売りが膨らみました。

円相場をめぐっては今週月曜日に1ドル=160円台をつけたあと、
5円以上値上がりし、2日も4円以上円高に進むなど、
市場では政府・日銀が複数回、為替介入を繰り返したという見方が広がっていて、
1週間で8円を超える大幅な値動きとなりました。

アメリカの4月の雇用統計は景気の動向を敏感に反映する
「非農業部門の就業者数」が前の月に比べて17万5000人増え、
およそ24万人の増加を見込んでいた市場の予想を下回りました。

失業率は前の月から0.1ポイント悪化して3.9%でした。

市場ではアメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が
いつ利下げを開始するかが焦点になっていて、
FRBは物価に影響する労働市場の動向を見極めながら
慎重に利下げの開始時期を判断するものとみられます。

Posted 2024.05.03
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