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近年、集成材が使用されるようになった理由
今日は建築のまめ知識で、柱や梁といった構造材に集成材が使用されることが多くなりましたが、その理由について掘り下げようと思います。
〇無垢材と集成材の違い
無垢材とは、1本の天然木から木材を直接切り出して柱や板に加工したもの、一方集成材は複数の木材を強固に接着して作られた木材ですが、無垢材は自然の風合いが魅力ですが、湿度の変化を受けやすく、木材の反りや割れが起こって品質が安定しない難点があります。一方の集成材は、自然の木材である無垢材にはない均一な強度と安定性を誇ります。
かつては接着剤が使われていることに不安の声もありましたが、現代の集成材は厳しい品質管理のもとで生産され、安全性が実証されています。
集成材には、無垢材では求めることができない強度性能の高さや自由な加工バリエーションがあります。
構造用集成材が優れた強度を誇る理由はその製造工程にあります。まず、節や割れなどの欠点のある部分を取り除きます。そして製造工程の中で無垢材では難しい長大材や湾曲した部材なども、集成材なら自由にデザインできます。木材の形状に関わらず強度性能を表示できるため、構造計算に基づいた必要な強度の部材が提供できるのが魅力なのです。そのうえ加工も職人の腕に左右されず均一した木材となること、そして価格も安定していることなどから現代の建築では多く集成材が使用されるようになってきたわけです。
<丸商のリフォーム工事の施工例>
A工事(安城市) 屋根補修工事
既設桟瓦解体
既設残土撤去
下地工事 構造用合板張り
防水工事 ゴムアスルーフィング張り
高さ調整 桟木使用
桟瓦加工
桟瓦葺き直し工事 既設瓦使用・ビス止め
垂木補修工事
東面面戸板取付け工事
屋根補修工事 施工前
既設屋根解体撤去 瓦・土
下地構造用合板張り
防水ゴムアスルーフィング張り
瓦桟打ち
瓦葺き工事
屋根補修工事 施工後
面子板取付け工事 施工前→施工後
垂木補修工事 施工前→施工後
垂木補修工事 施工前→施工後
B工事(名古屋市港区) 電気配線交換工事
既設台所天井解体・撤去
既設電気配線解体・撤去
分電盤交換工事 配線含む
電気配線交換工事
電気配線交換工事 分電盤まわり 施工前
分電盤取替え
電気配線交換工事 施工前→施工後
電気配線交換工事 施工前
電気配線交換工事 施工後
C工事(安城市) 和室改修工事
既設和室床下地解体・撤去
床束交換工事 鋼製束
床下地新設工事 構造用合板(針葉樹)
畳新設
和室床組解体撤去工事
和室床組解体撤去後の様子
床組み 大引き・床束
床下地 根太
柱不良個所補修
床下地 構造用合板
畳新設工事