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老人漂流社会 終の住処はどこに

本日は丸商で薦めている映像を紹介いたします。

私ども丸商では今月はお客様を我が社にお迎えし、随時会社案内を実施しています。
どのような事務所で普段どんな風に仕事をしているかを実際に見学頂き、少しでも信頼を広げていこうという試みであります。
同時に、私達のリフォームに対する姿勢、考えを知って頂くためにある映像をご覧になってもらっています。

それは 「老人漂流社会 終の住処はどこに」という2013年にNHKスペシャルで放映されたドキュメント番組の映像です。
私どもが各家庭のリフォーム工事をメインにしている関係上、高齢者のお客様が多いものですから現在の高齢社会の現実と併せて、我が家のあるべき姿を考えさせられるものであります。
こちらの 終の住処はどこに の内容としては、日本の高齢者人口が3000万人となった現在では、高齢者施設の数が足りていない現実を取材したものです。
年金収入が主な収入源となる高齢者であるので、現実年間100万円未満の収入の方が41%を占める現実、費用の高い介護や医療施設の整った施設への入所が困難であり、一方公的な特別養護施設に関しても入居が3年待ちであることが紹介されています。
そのため介護が必要となった高齢者の中でも日常の見守りが困難な人についてはショートステイと言って短期間預かってもらえる施設を転々と移住しながら生活しているのが実情であることが紹介されています。
高齢者からしたら たらい回し にされているということです。
当然、若い人達にとっても自身の生活に追われている人が多いのが実情で面倒を見る余裕がない人がたくさん居ることも現実です。
こうして次にどこに行くのかがわからないまま段々老いていく姿を見ることは、何か心に突き刺さるものがあります。
高齢者の割合が今後益々増えていくことは明白ですし、この問題はもっともっと深刻な問題となっていくことでしょう。

やはりリフォーム工事に携わる私達にとって今後真剣に考えなければいけないことは「安心して最後が迎えられる場所」を提供することであり「定住できる安心感」を与えていくことと考えています。
幸い、私どものお客様は持ち家の方が多いので、いかにこの家で住み続けることができるように考えて生活スタイルを含めたリフォームを提案させてもらっています。そしてこの考えを皆で共有しお客様と接していきたいと考えています。

たまたま、私自身が障害者であり、将来自分を看取ってもらえる家族も居ないので現在は老人介護施設に入居しているのですが、このNHKスペシャルの現実が身に染みてわかります。
この番組映像を観て頂いた方達にはこの内容には大変共感して頂き、我が家を大切にされる必要性を感じ取って頂いているかと思います。

もちろん私達の力だけで社会全体の構造が変えられる訳ではないかもしれませんが、私達の境遇の中から感じられることで何か社会に貢献できることを今後も探していくことが使命であると考えます。
 

Posted 2019.12.17
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